パリの大人気フロマジュリーFromagerie「キャトルオム Quatrehomme」にある、種類豊富なフロマージュの中からなるべく種類のかぶらないもので、食べやすいものを7種類厳選して紹介します。
Contents
◾おすすめフロマージュ7種

◾コンテ Comté
フランスのAOPチーズの中でもっとも生産量が多く人気も高いのが「コンテ」です。
厳しい冬に備え食料を確保する為に、ジュラの農民たちは協同組合を形成し、フルティエールと呼ばれる製造所に乳を持ち寄り大型チーズの製造をしてきました。
1958年にはAOC(現AOP)に認定、1963年には生産者協会が設立されました。今では世界中に流通していますが、1980年代では8割以上が地元で消費されていたそうです。
「キャトルオム」のコンテは的確な熟成による美味しい状態を見極め、最高の状態で販売されています。一流シェフも味を認めるコンテです!
熟成期間によって種類がありますが、熟成が進むほど値段も上がり少しずつ凝縮感が増してきます。しかし熟成が若いことによる良さもあるので、試食をさせてもらい好みのものを選ぶのが良いと思います。
◾サン・マルセラン Saint-Marcelin
サン・マルセランの生産地はリオンの東「ドーフィネ地方」です。
もともとは山羊の乳のフロマージュでしたが、今は牛乳で作られています。
アルミのカップに入っていて熟成が進むと、トロトロになってきます。適度な熟成加減のサン・マルセランの旨味はすごいです!クセも強すぎないので、食べやすくおすすめ。
◾サント・モール・ド・トゥレーヌ Sainte maure de touraine
サント・モール・ド・トゥレーヌは薪(まき)のような形をしていて中央に1本の藁(わら)が通っている特徴的なフロマージュです。表面には木炭がまぶされていて少し灰色がかっています。
山羊の乳を使って作られていますが、強すぎない酸味とコクのバランスが素晴らしくとても滑らかな味わいです!
食べるときは太いほうの端から輪切りに切り、中に通っている藁を引き抜きます。カットした一番端の部分は、チーズを保存する際に端につけ、乾燥をふせぐ役割をするので、捨てずにとっておきます。
熟成により木の実のような香ばしさもあるので、くるみなどのナッツ類、レーズンなどとの相性も抜群!軽くオーブントースターであぶってからサラダのトッピングにしたりもできます。
◾フォンテーヌ・ブロー Fontainebleau
ちょっジャンルは違いますが、フレッシュな生クリームとフロマージュブランを合わせて泡立てたもです。
シンプルにクリームとフロマージュブランのコクと口どけに感動!
後味にミルキーなキャラメルにも似た余韻がありクリーム好きには是非味わってもらいたい。
◾モン・ドール Mont D’or
熱烈なファンがいる「モンドール」。生産地はジュラでスイスとの国境、「ジュラ山脈モン・ドール」(”黄金の山”の意味)で作られるウォッシュタイプのフロマージュです。
周りにえぞ松の樹皮を巻いてあって、濃厚なミルクのふくよかさにとスモーキーな木の香がほのかに香る贅沢なフロマージュです。秋、冬しか味わえなく、クリスマスに買う人も多く人気です。
・モン・ドールフォンデュの作り方はこちら
◾フルム・ダンベール Fourme d’mbert
フルム・ダンベールはフランス中南部の山岳地帯オーヴェルニュ地方で作られていた、大変歴史あるフロマージュです。古代ローマ時代から作られていた、という伝説があり生産者たちからは「高貴なブルーチーズ」とも呼ばれています。
ブルーチーズ独特のピリッとした刺激は少なく塩味やわらかく食べやすいため、普段から食べなれない日本人にも馴染みやすいです。
◾ブリア・サヴァラン Brillat-Savarin
白カビフロマージュの「ブリア・サヴァラン」は、フランスノルマンディ地方で作られ、牛乳にクリームを添加して作り、脂肪分75%のとってもまろやかでリッチなフロマージュです。
脂肪分は高いのですが、ほどよい酸味があり、あっさりとした味わいに仕上がっています。滑らかな舌ざわりで、まるで口の中でとろけるようです。
ブリア・サヴァランが登場したのは比較的新しく、1930年代。フランスの有名な美食家ブリア・サヴァランにちなんで付けられた名前です。もともとはノルマンディー地方でつくられていたエクセルシオールというチーズをヒントに製造されたそうです。
またフレッシュなブリヤ・サヴァランは食べごろを過ぎると、劣化して苦みが出てくるのでなるべく早く食べるようにしましょう。
◾「キャトルオム Quatrehomme」の案内はこちら
パリのおすすめフロマジュリー【キャトルオム】